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本書を読んでいる最中、読み終えた今、感じていることは、「書く」ということ、「言葉」というものに対しての思い。
「そうそう、そういうことなんだよ!」と、私がこのブログを開設して書きたいと思った気持ちを、とても分かりやすく代弁してくれているかのように感じました。
「書く」や「言葉」というのは、単なるコミュニケーションの道具として使って満足するものではなく、自分自身と向き合い、考え、出てきた思いを人に伝えてまた新しい発見が生まれ、そしてまた別の人へと形を少しずつ変えながら連鎖していく、「繋がり」を生むものなんだと思います。
「暮らしを変える書く力」まとめ・感想
「書く」ことは、仕事でもプライベートでも、身に着けて決して損することはない必須スキルです。
広報やPR等の仕事をしている人に限らず、メール、LINE、SNS、ブログ、手紙等、世の中にはたくさん「書く」を通じて人と繋がる機会がありますよね。
つまり、「書く」は日常生活に当たり前に存在していて、身に着ければ暮らしの感じ方を変える可能性があるんです。
本書は「書く」についてのビジネス書ですが、ビジネス書を感じさせない雰囲気で安心して読むことができます。
誰にでもある日常の何気ない「暮らし」から、著者である一田憲子さんの実体験をもとに「書く」ための思考プロセスを、一緒に模索しながら発見していく感じ。
一田さんの心の動き、興奮が、文章からひしひしと伝わってくるみたいで、
一田さんのように、感情や表情、情景が思い浮かんでくるような、他人の気持ちをわくわくさせるような文章を書けるようになりたい、と「書く」ことにますます興味が湧いてきました。
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私は、書くことで自分の情報を“発信”したいのではなく、情報を単にシェアすることが目的なのではなく、
自分を含め、多くの人たちの生活がちょっと良くなる「きっかけ」になりたいんです。
今の自分には考えつかなかったことも、他人の文章を読むことがきっかけで「なるほど、そういうことか!」と新しい気づきがプラスされ、ちょっといいなと行動を起こすようになる。
またその反応が他の誰かに連鎖して、「ちょっといいこと」を始める人がどんどん増えていく。
すごい変革を起こしたいわけじゃないけれど、「書く」ことは普通の暮らしの中にあるんだから、誰でも言葉で心と行動を変えることはできると思います。
「書く」ことは、自分を発見することと同時に、繋がりを止めないことです。
書くことで新しい自分を発見し、他人に伝えて感情を共有し続けることだと思います。
自分の思考の繋がりを止めない、他人との繋がりを止めない。
一人の言葉から形を変えながら繋がり続け、新しい可能性が無限に広がっていく・・・
そう想像すると、とてもわくわくします。
だから、自分が経験してきたこと、感じたことを自分の中だけで眠らせておくのはもったいない。
情報ではなく、自分の言葉を、自分の言葉で人に伝えて人々の暮らし方がちょっとずついい方向に変わっていけるように、
書くことを続けたいと思いました。
おまけ
「書く」ことに関連して、小説を2つ紹介してみたいと思います。
ののはな通信 (著:三浦しをん)は、恋愛小説ですが、全て主人公2人の手紙の会話で物語が進んでいきます。
私はこの小説(手紙)を読み、ふたりの言葉に何度も感情が揺さぶられました。手紙を「書く」ことで相手を思い、ますます気持ちが強く、繋がっていく様子がよく伝わってきます。
また、本日は、お日柄もよく (著:原田マハ)は、「言葉」をテーマにしたお仕事小説。言葉の影響力を感じさせられる物語です。
もしよければ感想も書いているのでご覧ください。