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とわの庭┃小川 糸【著】あらすじ・感想ー盲目の少女から学ぶ「生きているって、すごいこと」

小川糸さんの小説を読むのは、これが2作目。 初めて読んだ「ライオンのおやつ」、今回の「とわの庭」、人生についてたくさん考えさせられました。 美しいことばかりではないし、ショックを感じるシーンもあるけれど、最後は感動で心が満たされます。 とわ...
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自転しながら公転する┃山本 文緒【著】あらすじ・感想ー結婚・仕事・人生を拗らせ幸せに迷走するアラサー女の物語

何かに拘れば拘るほど、人は心が狭くなっていく。 幸せに拘れば拘るほど、人は寛容さを失くしていく。 引用:「自転しながら公転する」山本 文緒(著) どうして女って、特に独身のアラサー女ってこんなにも拗らせてしまうのか。 恋愛・結婚・仕事・家族...
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それでも会社は辞めません┃和田 裕美【著】あらすじ・感想ー“生産性”は低いけれど。

“誰かに信じてもらう。 誰かに頼ってもらう。 誰か、誰か、の誰かって誰なのよ。 そんなことよりも自分を好きでいてくれる人を信じて、自分で自分をちょっとでも好きになろうとすればいいじゃないか。” 引用:「それでも会社は辞めません」和田 裕美(...
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ナイルパーチの女子会┃柚木 麻子【著】あらすじ・感想ー友達が欲しい拗らせ系女子

“濃い人間関係に立ち入りたかった―。人と人との繋がりの中に飛び込んで、自分の輪郭を確認したかった。” 引用:「ナイルパーチの女子会」柚木 麻子(著) ただ「友達」が欲しかっただけなのに。どうしてこう拗れてしまうのでしょうか。 読んでいくにつ...
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独立記念日┃原田 マハ【著】あらすじ・感想ー人生は小さな“独立”の繰り返し

この小説に出てくる女性たちと同じような経験や悩みを感じたことがある人は、きっと多いと思います。読了後、溜め込んでいた心の膿がようやく取れたような、スッキリと気持ちよい感情でいっぱいになりました。 独立記念日 (PHP文芸文庫) あらすじ 恋...
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六人の嘘つきな大学生┃浅倉 秋成【著】あらすじ・感想—就活の裏~人は人を見極められるのか?

就活にせよ、婚活にせよ、会社での出世にせよ、人生で自分が欲しいと思ったものを手に入れるために、多少なり自分を“演出して”生きているものではないかと思います。そんな中で「本当に良い人物か?」「この人の本質は?」と人を正しく見極めるのはとても難...
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百花┃川村 元気【著】あらすじ・感想—蘇る記憶と親子の愛

認知症の母と息子の物語。過去のわだかまりを感じながらも、忘れていく記憶と蘇ってくる記憶で、大切なことを思い出していく。親子の愛を感じさせられる物語でした。 百花 (文春文庫) あらすじ 泉と百合子の親子関係は、泉が小学生の頃に1年間の“空白...
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レモンと殺人鬼┃くわがきあゆ【著】あらすじ・感想—結末はスカっと⁉屈折しすぎた人間の恐ろしさ

2023年、第21回 『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作。 スピード感あるどんでん返しの連続に、頭と心の理解が追い付かずついていくのに必死になりながら、どんどん引き込まれていきました。 レモンと殺人鬼 (宝島社文庫) あ...
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少年と犬┃馳 星周【著】あらすじ・感想—犬と出会って救われた人たち

子どもの頃、実家で犬を飼っていました。書店の平積みで見つけ、犬と人間のハートウォーミングな話かなと思ったのと、直木賞受賞作とのことで気になって読み始めました。 少年と犬 (文春文庫) あらすじ 1匹の迷い犬が、人生に悩み傷をかかえる人間たち...
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舟を編む┃三浦 しをん【著】あらすじ・感想—言葉と向き合う辞書編集者のプロ意識と“まじめ”な恋

“言葉の持つ力。傷つけるためではなく、だれかを守り、だれかに伝え、だれかとつながりあうための力に自覚的になってから、自分の心を探り、周囲のひとの気持ちや考えを注意深く汲み取ろうとするようになった。” 引用:「舟を編む」三浦 しをん【著】 舟...
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