「口下手、伝え下手のせいで相手を不本意に傷つけてしまった…。」
「なかなか相手との距離を縮めることができない…。」
「思いを伝えるのが苦手で勘違い・誤解されやすい…。」
このようなコミュニケーションの悩みを抱えている人はいませんか。そんな方は、是非本書を手に取ってみてください。
伝え方の大事なポイントを理解し実践できれば、その悩みはきっと解決できます。本書は、「人の心を動かし信頼される」ための伝え方を学べる一冊です。
こんな人におすすめ
- 仕事で管理職やリーダーの役職を担っていて、部下とのコミュニケーションに課題を感じている人
- 苦手な上司も味方につけて仕事を円滑にしたい人。評価されたい人。
- 本当は仲良くなりたいだけなのに、人見知りが発動してつい失敗してしまう人
- お見合いや営業の商談など、相手の心を動かし成功したい人
神トーーク まとめ・要約・感想
会話をしていて、「なぜかこの人にはつい色々なことをしゃべってしまう」と自然に感じる人がいます。また、心動かされたり、思わず引き込まれてしまうような話を聞かせてくれる人もいます。
私自身も、そんな風に人から信頼してもらえたり、人にプラスの影響を与える存在でいたいと思った時に本書を手に取りました。
人の心を動かし信頼されるためには3つのポイントがあります。
②相手の「自己重要感」(承認欲求)を満たすこと
③相手に「安心感」を与えること
思い浮かべたのは、これまでに仕事で出会った「信頼できる上司」と「信頼できない上司」の違い。数年前、直属の上司(40代男性)との関係に悩み、自ら人事部へ異動願を申出たことがありました。
その「信頼できない上司」は、“自称”コミュニケーション力が高い。
たしかに、頻繁にミーティングをしたりたくさん話をするタイプの人でした。
部下は上司の話を適度に相槌を打ちながら聞き、談笑している様子は傍から見ていても分かるくらいでしたが、実際は上司がたくさんしゃべっているだけで、満たされない思いを感じることが多かったです。
一番厄介なことは、上司がそれに気づかず勘違いしていること。
「俺は部下と積極的にコミュニケーションを取っている」「たくさん話をして部下から慕われている」と自惚れているけれど、
現実は「ただ一方的にしゃべっているだけで部下の気持ちを理解していない。信頼されない。むしろ嫌われる」というギャップがあったのです。
こういうタイプの人って、人の話を聞いているようで聞いていないことが多いと思います。人の気持ちに寄り添っているつもりでいるけれど、自分の尺度で勝手に解釈して話を進めてしまう感じ。
自分の物差しで他人の気持ちを理解したつもりになって、求めてもいないアドバイスをするのもこのタイプかなと思います。
そうなると、言われた方は「いや、そういうことじゃないんだけど…」と、自分の気持ちが理解されないどころか、誤解されてしまうことを悲しく感じます。
そして、「散々しゃべってきた割には何の解決にもなっていない…」ということに気づくと、むしろストレスを感じてしまうのです。
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部署を異動してから、現在は「信頼できる上司」の下で仕事をしています。その上司を信頼できる理由は、主に次の点が考えられると思っています。
基本スタンスは部下に任せてくれて、いざ問題に直面した時は上司の視座からしっかり話をしてくれるんです。
一方的な上司の価値観の押し付けではなく、部下を尊重し話を聞いてくれた上で言葉をくれるので安心感があり信頼できます。
目標を見失って「もう仕事辞めたいな」とモチベーションが下がることも時にはありましたが、そんな時に「信頼できる上司」とミーティングをするといつも、不思議と再びやる気を取り戻して今後の仕事が楽しみに気持ちが切り替わったことが何度もあります。
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相手の心を動かし信頼される人になるためには、自分の思いを伝える前に相手を受け入れること。
相手に自分の気持ちを伝えたい、分かって欲しいと“自分”を満たそうとする意識ではなく、“相手”が何を考えているのか、何を求めているのか、相手の立場になって考えてみることが大切です。
「信頼できる上司」のように、最初から相手に対して何か言葉をあげるのは難しいかもしれません。
でも、「この人のことは信頼できる」と思ってもらえるような、日頃のコミュニケーション術は誰でも意識して身につけることができると思います。
こう書いてみると簡単にできそうな気がしてきますが、トーク術を理解しただけですぐに実践できるなら苦労しません。
本書に書かれているトークスキルを発揮できるためには、きっと日頃のメンタルを安定させておくことも大事なのではと思います。
本書の関連「神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り」も併せて読んでみたいと思いました。