機嫌のデザイン|秋田 道夫【著】まとめ・感想

エッセイ

人生うまくいっていない時に、つい他人や環境のせいにしてしまったり、ネガティブ思考で卑屈になっている時の自分は嫌いです。自分に余裕がないと、仕事も人間関係もすべて空回りしている気がして、さらに自己嫌悪に陥っていく…

そんな時、ふと気分転換にと立ち寄った書店で本書を見つけました。
本書を読めば、仕事や人生で感じる悩みから解放され、心にゆとりある生活ができるようになります。


機嫌のデザイン――まわりに左右されないシンプルな考え方

 

本書のポイント

仕事をはじめ人生を心豊かに過ごすため、4つの観点で著者が大切にしている価値観や考え方が書かれているエッセイです。

  1. 機嫌のデザイン
  2. 人間関係のデザイン
  3. 仕事のデザイン
  4. 感性のデザイン

こんな人におすすめ

✅人間関係やコミュニケーションにおいて繊細だと感じている人
✅自分の感情とうまく付き合っていきたい人
✅心に余裕がある生活をしたい人
✅周りに流されず自分を持って生きたい人

機嫌のデザイン まとめ・感想

「機嫌のデザイン」という本書のタイトルを見たとき、最初に思い浮かんだことは「セルフコントロール」や「アンガーマネジメント」でした。
イライラや不安、悩み等があったとき、自分の機嫌をマネジメントして生きるための方法論が書かれているのかな、と。

仕事や人間関係等で悩み、つまずいている時に出会ったから、そう思ったのかもしれません。

人は誰でも、「今より成長したい」とか「もっと魅力的な人間になりたい」という願望があると思います。「自分磨き」や女性であれば「女子力アップ」あんて言葉もあるくらい。

理想の自分を目指して頑張ることは良いことだと思うし、努力している人は魅力的だと思います。

しかし一方で、「ちょっと肩に力が入りすぎていない?」と思うことも。

仕事であれば、出世することに拘って上司の評価や顔色をうかがって仕事していたり、「自分の成果を正当に認めてもらえない!」と怒りやショックを感じてしまったり。

恋愛でも、好きな相手に対して「私はこんなに好きなのに!」とか「自分はこんなにやっているのに彼(彼女)から感謝の気持ちが感じられない!」とかいう人がいます。

誤解されないようにもう一度言いますが、一生懸命な人は魅力的だと思います。でも、そんな中で「精神的に余裕がなくてカツカツしているな」と感じると、魅力度は下がってしまうと思うんです。

人生でさまざまな経験をする中では、いろいろな価値観を持つようになると思います。
その価値観がその人を作っている一部なんだと思うけど、いつしかその価値観を人に押し付けていたり、勝手に他人に期待してしまったり、価値観に縛られて自分の感情がグラグラするのは良くないです。

人生では思い通りに行かないことも多いけれど、それでも「なんかいつも雰囲気がいいな」と感じる心地良い人は周りにいます。

私の身近にいる「いつも雰囲気がいい」人を思い浮かべたのですが、そういう人って「究極にナチュラル」。

他人によって態度を変えたり、周囲の期待や評価を気にしてアピールしたり、見返りを求めるようなことも言わない。テンションが高いも低いもなく、いつも一定のペースで飄々と生きているイメージです。

他人軸の中で生きているのではなく、「自分軸」をしっかり持っている印象です。

それに、いろいろな経験をして蓄積されていくものはあっても、そのせいで自分を複雑にはしない。常に「シンプルな生き方」をしているなと思います。

嫌だなと思う人や組織に出会ったら、自らそのストレスから離れればいいだけ。
愛用すれども愛着せず。人間関係で言うなら「去る者追わず」って感じかなと思います。

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コロナ禍も落ち着き始めて、最近通勤電車も人が増えてきました。
車内で声量に気をつかうことなく会話し続ける集団。駅構内をスマホをいじりながら前をよく見ずに歩いている人、駅の階段でもスマホをしながら歩いている人。

「うるさいなぁ」「邪魔だなぁ」「危ないなぁ」と思ってイライラする前に、自分が移動すればいいだけ。

機嫌をデザインすることは、とってもシンプルなことなのだと思いました。

 

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