行動経済学 (サクッとわかるビジネス教養) |まとめ・感想

ビジネス・自己啓発

仕事でサービスの企画推進を担当しているんですが、なかなかに悩ましいです。どうすれば人の心を動かせるか、サービスを使ってもらえるか、施策を考えるヒントを発見できたらと思い本書を読んでみることにしました。


サクッとわかる ビジネス教養 行動経済学

 

本書のポイント

  • マーケティング、販促担当のはじめの一冊!行動経済学の入門書
  • フルカラー、イラストメインで楽しく学べる!
  • 買う・決める等の選択をする時、どんな心の動きをしているのか?身近な解説で分かりやすい!

こんな人におすすめ

  • 心理学に興味がある人
  • なぜ買ってしまうのか?人の心理と消費行動をサクッ簡単に知りたい人
  • マーケティング初心者
  • 企画・推進の担当者

行動経済学(サクッとわかるビジネス教養)まとめ・感想

ここから先は、私自身の日常生活の行動を振り返り、身近に起こっている行動経済学のエピソードを2つ紹介します。是非、共感しながら読んでらえたら嬉しいです。

仕事終わりの一杯「アサヒ マルエフ」一択からあっさり「アサヒ ザ・リッチ」に変えた理由

お酒が好きで、よく金曜日の仕事終わりにスーパーで買って帰ります。

「帰ったら、お酒飲みながら思う存分テレビ鑑賞🍺」

些細な、しかしとても大切な楽しみです。

そんな金曜日の夜のお供ですが、ビール飲むなら「アサヒ マルエフ」ほぼ一択でした。

初めて飲んだ時、今まで感じたことないくらい「これは美味い!!」と、クリーミーでまろやかなあの泡の口当たりに即ハマったのを覚えています。

それ以来、「金曜日の夜はマルエフ!」

だったのですが、実は最近別のものに心移りしちゃったんです。

それは、同じアサヒの「ザ・リッチ🍺」

(厳密に言えば、ザ・リッチはビールではなく発泡酒なのですが。)

飲みやすさや美味しさは、個人的にはやはりマルエフが一番だなと今でも思っています。

しかし、スーパーでマルエフとザ・リッチ両方あったら、今では迷わずザ・リッチを手に取ります。

なぜ、私の心がマルエフからザ・リッチに変わったのか。

 

前置きが長くなりましたが、答えはシンプル。

憧れの女優・長澤まさみさんがCMをやっているからです!

長澤まさみさんが飲んでいるなら「私も!」と、マルエフ一択からいとも簡単にザ・リッチ派になりました。

このように、1ついい評価や印象を持つと、それに引っ張られて他の側面もよく見える心の動きを、「ハロー効果」と言います。

企業は、ハロー効果の心理を利用し、好感度の高い芸能人をCMに起用する等して販売促進しているんです。

私にとって、長澤まさみさんのハロー効果による影響は他にもあります。

普段は買わないけど、カルピスソーダを意識して買うようになった。
競馬に興味がなかったのに、ちょっとだけ競馬に行ってみたくなった。
クレジットカードは2枚持ってて間に合ってるのに、メルカリのCMを見てメルカードを作ってしまった。
私一人だけでもこれだけ影響を受けているわけだから、芸能人のハロー効果による経済効果ってものすごいんでしょうね。。。

「ダイエット中」でもつい、帰り道でコンビニスイーツを買ってしまう・・・

仕事終わりの帰り道は誘惑が多いです。

駅から家までは徒歩で帰宅するのですが、途中にパン屋やコンビニ等が複数あります。

今日も一日よく働いたなぁ、お腹すいたなぁと考えながら歩いていると、ついコンビニの店内へと体が向かってしまうのです。

シュークリーム、エクレア、アイスクリーム、ドーナツ、、、🍰🍮🍩✨

仕事終わりの疲れた身体に甘いスイーツは、特別な幸せを感じます😋✨

でもそんなことを毎日続けていたら、

あら?だんだんスカートのウエストが・・・😱

太もものサイズが・・・😱

「ダイエットしなければ!」と決意。

・・・したつもりですが、仕事終わり同じ時間になると、またコンビニに寄って同じようにスイーツを買ってしまうのです😅

そしてその後、心の中で「晩ごはんを減らせばいいよね!」とか「先週我慢したから、今日1日くらい平気だよね!」と、都合のいい考えをしています。

なぜ、ダメだと頭でわかっていながら目の前にある誘惑に負けてしまうのか。

これは、将来得られるメリットよりも目の前にあるニンジンの方に価値を強く感じる「現在バイアス」によるものです。

今スイーツを我慢すればきっと将来痩せられるのに、それよりも「今食べるスイーツ」の方が価値が大きいと思ってしまうんです。

また、その後に自分にとって都合よく解釈してしまうことを「確証バイアス」と言います。

おわり

他にも私たちが普段してしまう消費行動・心理のさまざまな面を、行動経済学で分かりやすく解説しています。

「行動経済学」と聞くと難しそうな印象がありましたが、日常生活を過ごす中でついしてしまう消費行動・心理について「そういうことだったのか!」と分かって面白かったです。

仕事でマーケティングや企画を担当している人は、この本に書かれていることを利用すれば実務で生かせると思いますし、そうじゃなくても楽しく読めて勉強になる一冊だと思います。

 

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