転職の思考法 このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む┃北野 唯我【著】まとめ・感想

ビジネス・自己啓発

本書のタイトルにある通り「このまま今の会社にいてもいいのか?」と思っている時、オーディオブックで本書を聴きました。

転職って人生に影響する大きな意思決定だから、しっかりと納得感のある選択・判断をするかがとても大切。

ビジネス書だけど、小説感覚で読めます。転職を考える主人公の状況や心情、葛藤に共感しながら、自分事としてイメージしながら聴けました。


このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

 

はじめに

将来のことを考えて、今いる会社を「もう辞めようかな」「そろそろ次に転職しようかな」と漠然と考えることはあると思います。

しかし、いざ転職サイトや転職エージェントに登録して動き出そうとしてみるものの、

 

求人はたくさんあるけど…何となく興味はあるけど…

 

と、具体的に転職の意思決定ができず、結果的にズルズル今の会社で働き続けてしまっているという人もきっと少なくないと思います。

転職は男女問わずライフイベントを左右するものでもありますし、後悔しない選択をしたいですよね。

女性なら結婚や出産というライフイベントも考慮して、転職のタイミングは重要だと思います。

本書を読んで学んだことは、主に以下の3つです。

転職を成功させる「業界や会社選びの思考法」
年代別「キャリア形成する上で重視すべきこと」
やっぱり今の会社を続けてもいいかな…と思った時「転職に踏み切る思考法」
ここから先は、私自身の経験を踏まえて、納得したことや考えたことをまとめて書いていきます。宜しければお付き合いください🙏

転職を成功させる「業界や会社選びの思考法」

転職サイトや転職エージェントに登録すれば、多くの求人を見つけることができます。

「こんなにも求人はあるんだから、どこかいい会社は見つかるだろう」と、

業界や職種、給与、働き方等でフィルターをかけて検索するまではスムーズですが、転職先を選ぶ上で価値観の軸がなければ最終的に決断できません。

私は今まで、「給与がいいから」「業界・職務内容が合っているから」「何となく良さそうだから」等の感覚で求人を選んで応募していました。

でも、いざ面接を受けて内定までもらっても、「本当にこれでいいのか?」と急に迷いが出てくる。そして、転職は間違いなのではないかと現職に残留する。

初めての転職じゃないからこそ、転職で失敗したくないという気持ちがあるからこそ、最終的に尻込みしてしまうのだと思います。

正しい転職の意思決定をするため、業界や会社選びで大切なことは次の2つ。

 

💡生産性の高い(伸びている)業界を見極めること
💡自分の市場価値を理解し、活躍の可能性があるかどうかを見極めること
能力やスキルがある優秀な人は、その会社の中では評価されても働く業界を間違えていたらなかなか収入は上がりません。
私自身はサービス業界の管理部門で働いた経験がありますが、勤続年数が長くなっても、上司からいい評価がもらえても、給与アップはあまり期待できませんでした。

丸5年働いて、やっと昇給1万円…💴

職場の人間関係や環境に不満がなくても、たとえ仕事内容が面白かったとしても、給与がなかなか上がらないことはモチベーションが下がる要因でもありました。
「どうせ頑張っても給与は上がらないし」と、働き甲斐を求めることを諦めてしまったことも。
30歳を過ぎて、社会人生活もあっという間に10年たち、改めて「将来どんな人生にしたいのか?」を考えたところ、
転職しようかなと求人検索する中で、年収が高い会社や賞与がしっかり出ているなぁと感じる会社は、魅力的だし羨ましくも思います。
伸びている業界に身を置くメリットは収入アップだけではありません。成長産業で働いている経験そのものが、自分自身の市場価値を高めることにもなるそうです。
世の中の流れに乗って、新しい価値をどんどん生み出し利益を出している成長産業では、働く社員もその流れに乗ってアップデートしていくことが求められます。
逆に、生産性が高くない業界では「こうなればいいな」という理想はあっても、金銭面等の理由でなかなか前に進めないパターンが多いです。
結果、新しい挑戦も成長もしにくい、給与も上がらないというわけ。
「年収を上げたい」「もっと成長したい」「自分の市場価値を高めたい」と思ったら、まず生産性の高い業界に入ることは大切な価値観です。
そのために、今自分が持っているどんなスキルが市場で生かせるか、市場で求められているか(マーケットバリュー)を認識することも必要。
これまで経験してきた業務を振り返って、それが自社だけでしか通用しないスキルなのか、別の会社(市場)に行っても汎用できるスキルなのかを棚卸しするんです。
そうやって自分の市場価値を理解し、それを生かせる生産性の高い業界に転職すること
具体的に、生産性の高い業界や活躍の可能性がある企業を見極めるポイントについては、是非本書で詳しく読んでみてください。

年代別「キャリア形成する上で重視すべきこと」

転職ではほとんどが経験者採用になりますが、どの年代で、何を重視して働くかは今後のキャリア人生を大きく左右します。

本書によると、それぞれの年代で重視すべき点は次の通り。

 

20代では「専門性」を磨き、
30代では専門性を生かした仕事の「経験」を積み、
40代以降はこれまでの「人脈」が仕事をつくる。
20代の若手は経験が少ないため、ポテンシャル次第でいろいろなことに挑戦しやすい年代ではありますよね。
また、20代から将来のキャリアプランが明確にある人は少ないけれど、「いろいろなことに挑戦してみたい!」という意欲はあります。
そのため、20代の転職では「いろいろな経験ができるか」という軸で企業選びをしがちですが、30代~40代~50代と続いていく長い「キャリア」を考えると、20代で重視すべきなのは経験ではありません。
「ジョブローテーションが多い」「いろいろな挑戦ができる」というのは、一見すると飽きなくて楽しそうと感じますが、1つ1つが中途半端なスキルで止まってしまう恐れもあります。
30代以降、よりレベルの高い責任ある仕事を任せてもらえるようになるためには、その仕事にどれだけ専門性があるか、能力・スキルが重要。
だから、20代では特定の分野の「専門性」を磨くことに集中し、30代でその専門性を生かして様々な業務経験をし、知見を増やしていく方が、キャリアアップに繋がるんです。

即戦力が求められる転職市場では、「ちょっとやったことがある」程度の経験はほぼないものと見られてしまうかも。

しっかりとキャリアを作って年収も右肩上がりに増やしていくためには、「専門性」→「経験」を意識するのがよさそうです。

 

たしかに言われてみれば納得。いろいろな経験をしてきたように見えても、転職市場に出てみると「スキル不足」と判断されて選考に落ちるパターンは多かった気がします。転職活動抜きにしても、浅い知識で経験者気取った人より、その分野にコツコツ向き合い精通している人の方が、信頼できますよね。。。

 

 

やっぱり今の会社を続けてもいいかな…と思った時「転職に踏み切る思考法」

転職が決まりかけてきたタイミングで、こんな思考がよぎることもあります。

 

最近ちょっと会社の雰囲気が変わってきているし…もう少しこの会社で頑張ってみようかな?

 

上司に退職意向を伝えると、あらゆる口実で引き止められたりするでしょう。

「今辞めるのは勿体ない!」とか「転職はもうちょっとここでやってみてからでも遅くないよ!」とかカントカ。

ですが、ここで絆されてはいけません。以下のポイント見直し、当てはまっているなら転職すべきです。

 

💡今いる場所で自分の力が適切に発揮できているか?
💡自分の市場価値と、会社から求められるパフォーマンスが釣り合っているか?
💡自分の気持ちに嘘をついたり、蓋をして自分の仕事を嫌いになっていないか?

自分の市場価値を高め、働いていて自分を嫌いにならない選択をすることです。

 

おわりに

「今の会社で働き続けることが正解なのか?」と転職を考えたとき、判断基準を持つための思考法があれば、前に進んでいける気がしました。

 

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