先日、埼玉県の「ところざわサクラタウン」という場所に出かけてきました。
そこに『角川武蔵野ミュージアム』はあります。
普段は仕事も、プライベートのお出かけでも近場で過ごすことが多い私ですが、ふと、ちょっとだけ足を伸ばしたくなるのです。
ここに来たのに、特別な理由はありません。
普段から本を読むし、ミュージアム的なものも好きだから、
以前からネットで写真を見ていて、興味があったから来てみた。
ただそれだけでした。
何も考えず電車に揺られて来るまま、JR武蔵野線の東所沢駅について目的地まで歩くこと約10分。
静かな広い公園のような場所を潜り抜け、ついに噂の『巨大ミュージアム』が初お目見えしました。
普段行くような本屋や図書館とは一風違う、全く新しい形の「ミュージアム」。
あらゆるジャンルの本がたくさん並べられている中、気になったものを手に取って試し読み・・・は別に初めてのことじゃないけれど、
高さ約8mもある巨大な本棚空間『本棚劇場』に足を踏み入れたとたん、静かに心が躍りだしました。
そこで始まった、壮大なプロジェクションマッピング。
まるで、今まで静かだった「本棚」が感情をあらわにしたように。
自らの存在を、読書の魅力を、一生懸命に私たちに伝えようとしてくれている。
そんな風に見えました。
本が生きている。本にも感情がある。
普段は身近にある本だけれど、予想もしなかった「非日常体験」ができて
ここに来た理由なんか関係なく、私が欲しかったものに気づけた気がしました。