わたしは愛される実験をはじめた┃浅田 悠介【著】あらすじ・感想—パンケーキ女・幸せを目指して

小説

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“変化を恐れずに挑戦すること。なまけずに行動すること。学ぶことを忘れないこと。他人にぶつかることから逃げないこと。まわりに好奇心を向けること。人生に対するセンスを磨くこと”

引用:「わたしは愛される実験をはじめた。」浅田 悠介【著】

「恋愛認知学」というメソッドを使って好きな人から愛されるために奮闘するアラサー女性の物語。

「食事は男性を立てて奢ってもらうべき?」
「女から誘わずに男から誘ってくれるようになるまで待つべき?」

主人公が勘違いしてきた数々の古い恋愛テクニック。
自分事として共感しながら、恋愛マインドだけでなく改めて自分の生き方を見つめ直せる物語です。


わたしは愛される実験をはじめた。

 

あらすじ

ミホは4年付き合った彼氏にあっさりフラれ、次の恋愛を見つけようと合コンに参加していたところ出会ったテラサキさんに一目ぼれした。

しかし、ミホはテラサキさんにLINEを既読スルーされモヤモヤした日々を過ごす毎日。

ある日の仕事終わり、アイリッシュパブで「決して美人でスタイルがいいわけでもない女」がイケメン2人組から口説かれているのを目撃する。

ミホは、ベニコと名乗るその女から認知恋愛学のメソッドを学び実践していくことで、愛される女を目指していく。

小説を読んで~得た気づき・学び・感想

「パンケーキ女」

ベニコさんが小説の中で何度もミホに投げかけたこの強烈な呼び方と痛快なアドバイスの数々。

悔しいけど恋愛がうまくいかないアラサー女の痛いところをついていて、心に刺さる言葉がたくさんこの本にはあふれていました。

20代後半~30代にもなると、それなりに恋愛経験はしてきたはずなのに、なぜか上手くいかなくて拗らせてる女性は多くいると思います。

特にアラサーの年齢で失恋すると、次の恋愛をしようにもスタートの仕方から分からなかったり。

どうやって人を好きになり恋愛ははじまるのか。愛されるためにどう振舞うのが正解なのか。

パンケーキのように甘い妄想ばかりで現実を捉えていない勘違い女は、それなりに彼氏はできても結局愛されずに終わる

 

デートは女から誘うものじゃなく、男性から誘われるのをを待つべき!

食事は財布を出すフリだけ。男性に奢らせる女がいい女なのよ!

 

そんなパンケーキ女が考える恋愛観をベニコさんが一刀両断。愛されるために必要な考えや心構えを、認知恋愛学で教えてくれます。

認知恋愛学のメソッドを利用した恋愛テクニックはもちろん勉強にはなるけれど、それよりもベニコさんの痛快な数多くの言葉が、とても刺激的で面白く読めました。

現実ではなかなか、ここまでザクザクと言われないから気づかないばかりか勘違いが増すばかりの拗らせアラサー女性のみなさんに、是非読んでほしいと思います。

 

刺さった言葉

“でも”からはじまる癖をやめなさい。“でも・いや・だって”なんて否定から入るのは、相手を受け入れられない、弱い人間のすることよ

運命の相手はいるかもしれない。けれど迎えにきてはくれない。この足で迎えにいかなければならないのだ。

誘われ待ちの女はチャンスを逃すわ。子供じゃないんだから、ほしいものは自分で手をのばしなさい。

人は生きているかぎり努力をしなくてはいけない。そして自分を高めていくもの—それ自体を疑ってはいけないわ

変化を恐れずに挑戦すること。なまけずに行動すること。学ぶことを忘れないこと。他人にぶつかることから逃げないこと。まわりに好奇心を向けること。人生に対するセンスを磨くこと。

貴女が努力さえすれば、その愛は永遠になるのよ

愛される女たるもの感情的なときこそクールなふりをしなさい

自分の人生の運転席には自分が座ることよ。行き先も自分の責任で決めるの。何度生まれても同じ選択をして、この場所に立っていると言えるようにね。それが生きるということだから

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